2010年6月19日 中日新聞紙面から(中谷秀樹)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201006/CK2010061902000029.html
◆巨人5-0中日
結果的(けっかてき)に重(おも)く伸(の)し掛(か)かる1点(てん)を許(ゆる)してしまった。3回(かい)2死(し)一(いち)、二塁(にるい)。チェンが対峙(たいじ)したのは、この試合前(しあいまえ)まで、今季(こんき)6打数(だすう)5安打(あんだ)と打(う)ち込(こ)まれている小笠原(おがさわら)。相性(あいしょう)通(とお)りに、天敵(てんてき)に3球目(きゅうめ)の直球(ちょっきゅう)を踏(ふ)み込(こ)まれ、痛烈(つうれつ)な中前(ちゅうぜん)適時打(てきじだ)を食(く)らった。3連勝(れんしょう)を狙(ねら)うためにも大事(だいじ)な初戦(しょせん)で、与(あた)えてはならない先制点(せんせいてん)だった。
伸し掛かる:把責任、重擔加諸於身上。 許す:丟分。allow。
打ち込む:ヒットを浴(あ)びせる;hit (a pitcher) hard。對戰紀錄中打很多安打。
食らう:受ける。被打安打。
踏み込む:應該是指打者打擊時前腳跨步的動作。勢(いきお)いよく足(あし)を踏(ふ)み出(だ)す。
踏み込むことで下半身(かはんしん)の並進運動(へいしんうんどう)が止(と)まり、その運動(うんどう)の力(ちから)が慣性力(かんせいちから)として上半身(じょうはんしん)に伝(つた)わって上半身(じょうはんしん)の回転(かいてん)を生(う)み出(だ)すのである.つまり踏(ぶ)み込(こ)んで下半身(かはんしん)を止(と)める動作(どうさ)こそが、体重(たいじゅう)をつかった下半身(かはんしん)のパワ(ぱわ)ーを上半身(じょうはんしん)の回転(かいてん)、そして腕(うで)の回転(かいてん)の原動力(げんどうりょく)になる.
与えてはならない:不應該、不可以給予的…。這裡應該是說為了拿下3連戰全勝,在重要的第一戰絕不能先丟掉的第1分。
「調子(ちょうし)は良(よ)くなかったが、それなりにゲームはつくれたんじゃないかと思(おも)います」。阿部(あべ)のソロで追加点(ついかてん)の2点目(てんめ)を許(ゆる)した6回(かい)限(かぎ)りで降板(こうばん)。味方(みかた)の援護(えんご)もなく、黒星(くろぼし)2つ先行(せんこう)の6敗目(はいめ)を喫(きつ)したチェンは淡々(たんたん)と振り返(かえ)った。巨人打線(きょじんだせん)に6イニングで8安打(あんだ)2失点(しってん)という結果(けっか)は、間違(まちが)いなくスターターとして合格点(ごうかくてん)を与(あた)えられる。だが、低迷気味(ていめいぎみ)な打線(だせん)と、この1戦(せん)がもたらす意味(いみ)を踏(ふ)まえれば、吉見(よしみ)と並(なら)ぶチームのエース級(きゅう)のランクの投手として、味方(みかた)が先制(せんせい)するまでは踏(ふ)ん張(ば)ってほしかった-というのは、酷(こく)で欲張(よくば)りな願(ねが)いになるか。
それなり:維持這樣的狀態。そのまま;それ相応。
味方:友人,支持者。這裡是隊友的意思。 先行:be ahead of
喫する:吞下敗投。 スターター:先発、starter。 だが:しかし。
もたらす:帶來,bring about。 踏(ふ)まえる:しっかり立つ。be based on。
ランク:rank。 踏ん張る:堅持。頑張る。 欲張り:greedy。
「巨人打線は全員が4番みたいな感じに意識しないといけない。小笠原さんに打たれても、次のラミレスは抑(おさ)えた。点を取られても、1点で抑える。大量(たいりょう)失点しないように意識しました」とチェン。リーグ戦再開(さいかい)の“開幕投手(かいまくとうしゅ)”に指名(しめい)され、任務(にんむ)は果(は)たした。だが、勝(か)ち星(ぼし)には恵(めぐ)まれなかった。
果たす:達成。物事(ものごと)を成(な)し遂(と)げる。
恵まれる:よい機会(きかい)・境遇(きょうぐう)・才能(さいのう)などが運(うん)よく与(あた)えられる。